茨城県出身　　　八王子市在住

１９４２年生まれ　６０才代後半に入りました。　2016年73歳になりました。

　小学生の頃火星大接近が報道され、雑誌などを読み天体望遠鏡で観ることはできないか思いましたが、望遠鏡が身近になく、赤く輝く火星を肉眼で眺めていました。

　高校生になり、天文部に入りました。天文部には五島光学の11cm反射望遠鏡がありましたが、受験地獄の中思うように天体観測に親しむことはできませんでした。

　大学に入り、天文部を訪れたところ、部員はゼロ、部室の隅にあった天体望遠鏡を確かめたところ、対物レンズと接眼レンズが外されており、鏡筒と微動なしの経緯台だけでした。学生自治会は、部員一人でも年間数千円の部費を支給するといってくれましたが、それだけではどうにもならず、またも断念。

　社会人となり、１９７６年頃、12cm反射望遠鏡を、鏡面研磨から始め、赤道儀を制作し、初めて観測といえそうなことができました。このときの観測結果が一部残っていましたので、紹介します。１２ｃｍ自作反射赤道儀と木星と月と土星の写真です。この１２ｃｍ鏡でオリオン大星雲を見たときの驚きと感動は今でも忘れられません。

　その後、自作赤道儀は鏡面にクラックが入ったため廃棄し、ミードの２０ｃｍシュミカセを購入し、赤道儀もビクセンのＳＰ赤道儀を購入しましたが、仕事も忙しくまとも観測する気持ちがなかなか起きませんでした。

　時間ができたこともあり、一昨年から再々度庭に２０ｃｍシュミカセとＳＰ赤道儀を持ち出し。惑星観測を主体に天体観測を始めました。機材も紆余曲折しましたが、笠井ＧＳＯの２５ｃｍＦ５主鏡を用いて、ニュートン式鏡筒を自作し、中古（大古？）のビクセン・センサー赤道儀を購入し、これを主力機として観測を続けています。

　最近、観測室を庭に建設したところ、家族から「ハックルベリーの隠れ家」との異名を付けられました。耐久性を考慮しペンキを塗ったことと、水切りをある程度考慮した構造のため、ふつうの雨では中は濡れません、台風はきてみないとわかりません。しかし、重い屋根を開けば即観測態勢に入れるため、きわめて効率的です。撤収もシートをかけて屋根を閉めれば終わりです。中古（大古？）のセンサー赤道儀ですが、ドリフト法で極軸を正確に合わせてありますので、視野いっぱい近くに拡大した惑星像が１・２時間程度で視野から外れることはありません。

　観測結果は　ＡＬＰＯ　ＪＡＰＡＮ　にも投稿していますのでそちらも笑覧していただけたらと思います。

  VIXENアーク12X80mm双眼鏡を経緯台に取り付けました。(2009.09.20)   経緯台は使わなくなったSP赤道儀を２階のベランダに取り付け極軸を真上に向けて経緯台としてセットしました。写真のように垂直軸の回転中心より３０ｃｍほど高く設置したところ天頂付近の観察も比較的楽にできます。また、水平軸垂直軸ともにバランスウェイトを付けバランスを良くしたところ、クランプしなくても停止します。みたい天体を素早く導入し、クランプせずに観察できます。もちろんクランプして微動を使うこともできます。

                                                                                                  観測室をスライドルーフに改造しました。中身も300mmセットに換わっています。

2014年2月9日と14日に記録的な大雪に見舞われ、観測室の屋根が一部壊れ、屋根の役をなさなくなったので思い切って2階のベランダと同じ高さの観測ステージを作りました。

2月14日の積雪は７０ｃｍを超えました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　土台は幅１．５ｍ×１．５ｍ深さ１．５ｍ鉄筋を組みました。

土台のコンクリートを打った後に円形に３．４ｍの高さまで鉄筋を組み径７５ｃｍのボイド管をかぶせコンクリートを打ちました。コンクリとが固まってから、観測ステージを組み立てほぼ完成です。

観測ステージは自室がある2階のベランダからスリッパ出歩いてでられます。コントロールパソコンは自室内におき室内から操作できるようにしています。鉄骨造りのステージは分厚い亜鉛メッキ

ですので塗装の必要はありません。

赤道儀は宇治天体精機製のスカイマックスです。据付型の鋳鉄製のピラー重量が５３ｋｇ有りますので、赤道儀全体で１３１ｋｇ鏡筒を入れて１６０ｋｇ弱です。英国Ｏｒｉｏｎ製の３５ｃｍカーボン

鏡筒が届くのは2ヶ月ほど先になりそうですので、現在は３０ｃｍ自作鏡筒が載っています。露天ですのでシートを二重にかけています。